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マーケティングチーム
2025.10.22 UP
新築で手に入れた住宅も時間が経てば、やがて汚れていくものです。しかし、できるだけ長く新築の状態を保つためには、適切に掃除をして清潔にしておくことが欠かせません。汚れによる腐食や、経年劣化を抑制したりできるからです。
本記事では、住宅内の汚れがつきやすい代表的な場所である水回りの掃除の仕方について、そのポイントをキッチンやバスルームなどの場所別に紹介します。愛着のあるマイホームに長く住み続けるためにも、ぜひ参考にしてください。
水回りとは、「キッチン」「トイレ」「バスルーム」「洗面所」のように水を使う場所のことです。毎日使う場所なので汚れがつきやすい、放置しておくと汚れがひどくなるなどの特徴があるため、清潔さを保つ掃除は非常に重要です。
そこで、水回りを掃除する際の基本として、代表的な3つのポイントを紹介します。
毎日使う水回りを清潔に保つためには、日常的にする「かんたん掃除」と、月に1回程度徹底して行う「しっかり掃除」とに分けて考えるのがおすすめです。
「かんたん掃除」では目についた汚れをサッと拭き取ったり、中性洗剤とスポンジで汚れの元となるものを拭き取ったりします。一方の「しっかり掃除」は、カビや水あか、油汚れなどの目立つ汚れをしっかり洗い流す掃除です。
水回りはさまざまな汚れがつくので、このように掃除の仕方を使い分けることで、清潔な状態を保つことができます。
水回りに付着する汚れにはさまざまな種類があります。代表的なのが、水あか、カビ、油汚れ、石けんカスなどです。それぞれの汚れには特徴があるため、適した掃除の方法も異なります。そのため、汚れの種類に応じた掃除をするようにしましょう。
例えば、水あかはアルカリ性の汚れなので、クエン酸などを用いた酸性洗剤が有効です。またカビは繁殖する細菌ですので、殺菌効果の高い塩素系のカビ取り洗剤を用います。
このように、付着した汚れに合わせて、洗剤や掃除の仕方を選択しましょう。
忙しいからと後回しにしがちな水回りの掃除ですが、日常の中に組み込んでルーティン化すると時短にもなります。例えば、「ながら掃除」や「ついで掃除」、「スキマ時間掃除」など、負担に思わない範囲で掃除をするのもおすすめです。
「ながら掃除」の一例を挙げるとすれば、歯磨きをしながら洗面所の鏡を磨く、といったことが考えられます。お風呂に入っている最中に排水口を掃除するのもよいでしょう。
「ついで掃除」は、お風呂上がりに鏡の水滴を取ったり、浴槽を軽く掃除したりといったことが考えられます。洗濯物を干す際に、ついでに洗面所の床を掃除するのもよいでしょう。
また「スキマ時間掃除」は、洗濯が終わるまでの時間に、洗面台のシンク・ボウルを軽く洗うといったことが考えられます。キッチンでパスタをゆでているときに、シンクを掃除するのもよいでしょう。
ポイントは、雑巾や使い捨てお掃除ペーパーなどを使いやすい場所に置いておくことです。「ながら掃除」「ついで掃除」「スキマ時間掃除」が始めやすくなります。

キッチンは、天板やシンク、コンロ、排水口、換気扇・レンジフード、グリル、床・壁といったようにさまざまな場所があります。これらの場所によって使っている素材が異なるケースもあり、その場合は掃除の仕方も異なります。
また、油汚れ、水あか、カビ、サビ、焦げ付き、ぬめり、ほこり、手あか、食品汚れなど、汚れの種類が異なるのもキッチンの特徴です。油汚れは酸性なのでアルカリ性の重曹、水あかやカビにはクエン酸などといったように、汚れの種類に合わせて洗剤や掃除の仕方を選びましょう。
以下にキッチンを掃除する際のポイントをまとめています。
・材質に合わせた洗剤や掃除の仕方を選ぶ
・汚れの種類に合わせた洗剤や掃除の仕方を選ぶ
・ステンレスは強くこすりすぎない
・汚れがこびりつかないように放置しない など
キッチンは少なくとも1日に2~3回使用する場所です。使い終わったときにサッと掃除をしておくと、汚れのこびり付きを防ぐことができるため、大掃除の回数を減らすことができます。
それでも、グリルやコンロのまわり、壁・床、換気扇・レンジフードなどは油汚れが付着しやすい場所です。第1日曜日は「油汚れの日」といったように、ポイントを絞って掃除をするのもおすすめです。

トイレは雑菌が広がりやすいという特徴があるため、汚れはすぐに拭き取るのが基本です。
また雑菌を広げないために、掃除の順番を守りましょう。基本的には、「トイレ本体」→「壁」→一番下にある「床」の順番で進めるのがポイントです。便器にも掃除の順番があり、「タンク」→「便座」→「便器の中」→「便器の外」の順番で掃除をしていきます。
トイレの清潔を保つためには、汚れがたまりやすい場所もしっかり把握しておきましょう。重点的にチェックしたいのは、便座の裏側、便器のフチ、便器のフチの内側などです。また、便器の真下の床も汚れが付着しやすいので気を付けましょう。
ポイントをまとめましたので、以下を参考にしてください。
・汚れはすぐに拭き取る
・掃除の順番を守る
・汚れがつきやすい場所を把握する
・汚れに合わせて洗剤を選ぶ など
汚れにも種類があるので、適切な洗剤を選びましょう。軽い汚れは中性洗剤、黄ばみや尿石などは酸性系洗剤、黒ずみやカビには塩素系洗剤が適しています。
またトイレブラシに汚れが付着することもあるので、掃除道具の清掃をこまめに行うこともポイントです。

毎日使うバスルームは、毎日掃除するのが基本です。窓がついていない場合は換気扇があっても空気がこもりやすく、ぬめりやカビの発生につながります。バスルーム内にカビがあると、入浴中にカビの胞子を吸い込んで健康被害につながる可能性もあるため、カビが発生しないように毎日掃除することが基本なのです。
掃除をする際のポイントは、汚れの少ない上から下に向けて行うことです。バスルームの汚れは、水あか、石けんカス、カビなどがあり、それぞれに合わせた洗剤を用いることも大切です。
また、「入浴後に浴槽を洗う」「シャワーで洗い流す」「水切りワイパーで鏡の水滴を取っておく」といったことを習慣づけることで汚れが付着しにくくなります。入浴後に水のシャワーで洗い流し、浴室内の蒸気を抑えて室温を下げておくのもおすすめです。
ただし、毎日掃除をしていても、扉や排水口、パッキンなどには黒カビが生えてしまいます。カビの広がりを防ぐためにも、週1回か2週間に1回程度のカビ取りをしましょう。塩素系洗剤を使う場合は、「換気に気を付ける」「ほかの洗剤と混ぜない」など特に注意が必要です。
以下が、バスルーム掃除のポイントをまとめたものです。
・原則は毎日掃除する
・入浴後の清掃がおすすめ
・最後に水のシャワーをかける
・カビ取りなどは週1回か2週間に1回程度行う など
なお、バスルーム内にはシャンプーボトルなどを置きがちです。掃除の手間が増えますので、置くものを最小限にすることもバスルームを清潔に保っておくためのアイデアです。

洗面所も家族が毎日使う場所です。洗顔や歯磨き、手洗いなどで、家族の人数×3回以上と使用頻度はかなり多い場所です。
特に気を付けたいのは水はねです。洗面ボウル以外のところに水が飛び散っていることがあるため、その場所にカビが生えたり、汚れがこびりついたりしてしまいます。水はねがないか、こまめにチェックすることが、洗面所をきれいに保つポイントの1つです。
またしっかりから拭きをすることも重要です。水滴が残っていると、水あかやカビなどの原因になってしまうからです。
以下にポイントをまとめましたので、確認してください。
・毎日使う場所なのでこまめに掃除
・水はねに要注意
・必ずから拭きをする
・ものを置きすぎない など
洗面所は、歯ブラシや化粧品、ドライヤーなど、ものがありすぎると掃除がしにくいので、収納できるものはしまっておくようにしましょう。
いずれ劣化するのは仕方がありませんが、できるだけ新築に近い状態を保ちたいと思うのは誰もが同じ。そこで本記事では、劣化を防ぐために水回り掃除のポイントを「キッチン」「トイレ」「バスルーム」「洗面所」の場所別に紹介しました。
水回りの掃除を日々のルーティンにすることで、清潔な状態をできるだけ長く維持するようにしましょう。それが、マイホームをより長く使用することにつながります。
また、掃除しやすい機能がついた住宅設備の導入などもおすすめです。汚れ防止やお手入れがしやすいなど、さまざまな機能が用意されています。
ハウスジャパンでは、希望をお聞きした上で最善のものを提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。