キッチン選びに迷ったら?理想にぴったり合うキッチンレイアウトと実例を紹介! - ハウスジャパン

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キッチン選びに迷ったら?理想にぴったり合うキッチンレイアウトと実例を紹介!

「キッチンって種類が多くてどれを選べばいいの?」と悩んでいませんか? 実はレイアウトや設置の方向、素材などによって、キッチンにはいくつも種類があります。つまり、使う人によって使いやすさの感じ方が違うのです。

本記事では、キッチンのそれぞれのタイプについて、特徴やメリット・デメリットを紹介します。効率的に料理ができる、あるいは家族とのコミュニケーションが取りやすいなど、ライフスタイルや使い方などのこだわりから最適なキッチンを探してみてください。

目次

理想的なキッチンの見つけ方

理想的なキッチンを見つけるための知識として、「広さ」「動きやすさ」「タイプごとの違い」の3つについて解説します。

理想的な広さとは?

キッチンの理想的な広さは、いろいろな要素で決まります。例えば、毎日何時間もかけて料理を作りたいという料理好きな方であれば、広めのキッチンが理想的でしょう。

リビングやダイニングとの兼ね合いもあります。例えば、4人家族が注文住宅を建てる場合、LDKの広さは16~20帖程度が多くを占めます。18帖とした場合、キッチンとダイニングで10帖、リビングで8帖程度というように振り分けるとバランスがよいでしょう。

また、以下のようにタイプ別にも理想的な広さがあります。

・アイランドキッチン:6帖~8帖

・ペニンシュラキッチン:4.5帖~5帖

・1列型キッチン:4.5帖

・2列型キッチン:4.5帖~5帖

・L型キッチン:4.5帖~5帖

これらを参考に、自分にとって理想的なキッチンの広さを探してみてください。

効率的に作業するためには?

キッチンで効率的に作業するには、ワークトライアングルを意識することが重要です。ワークトライアングルとは、キッチンでよく使うコンロ、シンク、冷蔵庫の3点を結んだ作業動線のことです。

ワークトライアングルが3600~6600㎜以内に収まること、またコンロ、シンク、冷蔵庫を結んだ線が正三角形に近いほど効率的に動けるとされます。

理想的なキッチンにするためにも、このワークトライアングルの距離と形を考えてレイアウトしてみましょう。

間取りごとの特徴とは?

キッチンにはさまざまな種類がありますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。そのため、どのようなキッチンにしたいかで、タイプをある程度絞ることもできます。

例えば、独立型キッチンであれば作業に集中できる反面、圧迫感を感じやすいという特徴があります。一方、オープンキッチンは家族とのコミュニケーションが取りやすいというメリットがありますが、ニオイや煙が広がりやすいというデメリットがあります。

これらのメリットとデメリットを踏まえると、料理をしながら家族とコミュニケーションを取りたいといった場合はオープン型、一人で集中して料理をしたいというのであれば独立型というように、理想の間取りも異なります。

キッチンの間取り

キッチンにはいろいろなタイプがありますが、まずは間取りによる違いとしては「独立型(クローズドキッチン)」「セミオープン」「オープン」の3つに分けることができます。それぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介します。

独立型(クローズドキッチン)

独立型(クローズドキッチン)とは、リビングとダイニングとは別の空間に設けるキッチンです。代表的なメリットとデメリットは以下になります。

 

メリット デメリット
・作業に集中できる

・音やにおいが漏れにくい

・ペットの侵入を防げる など

・圧迫感がある

・家族とのコミュニケーションが取りにくい

・リビングの様子が分かりにくい など

 

気兼ねなくものを広げることや、壁収納をたくさん設けることができます。来客が多い、あるいはペットを飼っているご家庭にも向いている間取りと考えられています。

セミオープンキッチン

部分的にリビングやダイニングとつながっている半個室のようなキッチンです。壁や吊り戸棚などで緩やかに仕切られているケースがほとんどです。代表的なメリットとデメリットは以下になります。

 

メリット デメリット
・家族とのコミュニケーションが取りやすい

・リビングやダイニングの様子が分かる

・隠したい部分と隠さなくてもいい部分に分けられる など

・リビングやダイニングににおいや煙が漏れやすい

・ものが多いと雑多に見える など

 

コンロの前に壁があるタイプの場合、油ハネがダイニングにまで飛ぶ心配がないというメリットがあります。そのため、子育て中のご家庭にもおすすめできます。

オープンキッチン

オープンキッチンは、リビングやダイニングとの隔たりがないキッチンです。周囲が壁で区切られていないため開放感があり、家族とコミュニケーションを取りながら料理ができます。代表的なメリットとデメリットは以下になります。

 

メリット デメリット
・家族とのコミュニケーションが取りやすい

・リビングやダイニングの様子が分かる

・開放感がある など

・いつもきれいにしている必要がある

・リビング・ダイニングににおいや汚れが広がりやすい

・収納が少ない傾向がある など

 

開放感がある分、汚れやものなどが目立つため、来客時にはきれいにしておくなど気を付けたいポイントもあります。コンロからの油はねも注意すべきポイントです。

キッチンのレイアウト

キッチンにはコンロとシンク、冷蔵庫などを設置するのが通常です。これらを置くレイアウトは、主に次の4つが考えられます。それぞれの特徴を見てみましょう。

1列型(I型)

シンクとコンロ、冷蔵庫が横一列に並ぶキッチンの配置です。おおむね横移動によって作業が完結するため、ワークトライアングルは形成されないのが特徴です。

キッチンのスペースにもよりますが、横移動の大きさがネックに感じる方もいます。その一方、小さなスペースにも設置できるといったメリットもあります。

2列型(Ⅱ型)

シンクとコンロの列が分かれたキッチンの配置です。シンクの列とコンロの列のどちらかの横に冷蔵庫の置き場所が設けられるのが基本的な形です。ワークトライアングルが形成されやすく、作業効率がよい配置ですが、広めのスペースを確保する必要があります。

L型

シンクとコンロがL字型に配置されるキッチンです。冷蔵庫はシンク横かコンロ横に設置されることが多いため、ワークトライアングルはやや形状が崩れてしまいますが、作業スペースを分けやすく、2人でキッチンに立つ家庭に向いています。

またコーナー部分がデッドスペースになる可能性もあります。上部はものを置くスペースにできますが、下部は扉をつけにくく、活用しにくいです。

U型(コの字型)

シンクとコンロ、冷蔵庫がU字型に配置されるキッチンです。ワークトライアングルも正三角形に近い形が形成され、ほとんど移動せずに向きを変えるだけで作業することができます。

作業効率が高いというメリットがある一方、コーナー部分が2つできてしまうため、デッドスペースにならないような工夫も必要です。

キッチンの配置場所

次に紹介するのはキッチンの配置場所による違いです。どこに配置するか、どこに向かって配置するかによって3つの種類があり、それぞれに特徴も異なります。

ウォール型

ウォール型は、その名のとおり壁に向かってキッチンを配置するタイプです。スペースに余裕がなくても設置できるのがメリットです。キッチンの基本形ともいえるタイプで、ワンルームなどのほか、注文住宅や建売住宅でもよく採用されています。

作業に集中したい方や、ニオイや汚れが気になる方向けで、壁に窓を設置すれば採光や換気などとしても活用できます。

ペニンシュラ型

ペニンシュラ型はキッチンの片側が壁に接しているタイプのキッチンです。ペニンシュラは半島という意味があり、半島型キッチンともいわれます。リビングやダイニングにいる家族とコミュニケーションが取れるのが大きな特徴です。

ペニンシュラ型とは異なりますが、手元の立ち上がりやコンロの前に壁がある対面タイプなら、多少散らかっていても手元を隠す、汚れをガードするなどできます。そのため、子育て中や来客の多いご家庭にもおすすめできます。

アイランド型

アイランド型は、その名のとおり島のように四方が壁で囲まれていないキッチンです。開放感があるため、ペニンシュラ型同様に家族とのコミュニケーションが取りやすいのが特徴です。

また、複数人で料理してもスペースに余裕があります。ただし、ダイニングやリビング側からキッチンが丸見えになってしまうため、片付けが得意な方に向いています。

キッチンの素材

キッチンの素材は見た目の違いはもちろん、掃除のしやすさが異なるため、生活スタイルなどに合わせて選ぶようにしましょう。

ここでは作業スペースとなるワークトップ(天板)、洗い場のシンク、見た目や使い勝手などが異なるキッチンパネルについて、それぞれの素材の特徴を紹介します。

ワークトップ(天板)

キッチンのワークトップ(天板)には以下のような素材が使われています。

 

素材の種類 特徴
ステンレス 金属の一種で、耐水・耐熱・耐久性に優れています。傷がつきにくく、ヘアライン仕上げやバイブレーション仕上げを施している製品がよく見られます。コストパフォーマンスにも優れており、もっとも一般的な素材です。
人造大理石 粉砕した天然の大理石をセメントや樹脂で固めた半人工素材で、安価かつ高級なデザインが魅力の素材です。

水に強いですが、熱で変色や醤油などの液体によってシミができるなどのデメリットがあります。

 

天然石 御影石(花崗岩)や大理石などの天然石で作られています。自然由来の質感や風合いが楽しめますが、加工に技術と時間が必要になるため、高額になる傾向があります。
タイル タイルを貼り合わせるため、おしゃれでかわいい質感のキッチンにできます。耐熱性や耐久性に優れていますが、目地の部分の掃除がしにくく、黒ずんだり、劣化したりしやすいというデメリットもあります。

 

このほかには、セラミックやメラミン、人工水晶石(クオーツストーン)などが採用されています。

シンク

キッチンシンクは水洗いをする場所ですので、水に強い素材が使われています。代表的なのは以下です。

 

素材の種類 特徴
ステンレス 金属の一種で、耐水・耐熱・耐久性・耐摩耗性に優れています。古くから採用されている素材で、広く普及しています。塩素系漂白剤や、醤油や塩などの塩分が付着すると、サビが発生することもあります。
ホーロー 金属の下地の上にガラス質の釉薬を焼き付けた素材です。加工性が良いので、デザインも優れています。水や熱、傷にも強く、掃除しやすいのも特徴です。ただし衝撃に弱く、重いものや硬いものを落とすと割れることがあります。取り扱っているメーカーが少ないのがネックです。
人工大理石 樹脂を用いて大理石の質感を再現している素材です。デザイン性に優れているほか、耐久性も良好です。ただし、クレンザーなどでこすると傷ができることもあります。

キッチンパネル

キッチンパネル(扉)の面材は、化粧板、ステンレス、無垢材などさまざまな素材が用意されています。代表的な素材について解説しましょう。

 

素材の種類 特徴
化粧板 基材の表面に、単板ほか、化粧シートや塗装を施した板などのことを化粧板といいます。汚れにも強くお手入れしやすいのが特徴です。色や柄が豊富で、様々なカラーのほか、石目調や木目調などの異素材な模様も選べます。
ステンレス ステンレスは、ワークトップやシンクのほか、キッチンパネルにも使われます。水や熱に強く、衛生的です。近年は色のバリエーションが増えていますが色の選択肢が少ないというデメリットがあります。
天然木無垢材 天然の木を切り出して、そのまま加工している一枚板のことを無垢材といいます。自然な質感と風合いが楽しめます。膨張・収縮による扉の変形がデメリットです。

 

なお、化粧板はシート、塗装、突板といったように表面の仕上げの種類が豊富なのも特徴です。中でもキッチンパネルによく採用されているのが、化粧板に色や柄を印刷した樹脂製のシートを貼り付けた化粧シートです。材質によって、DAPシートやオレフィンシートなどがあります。防水加工をしているため水に強く、汚れても拭き取りやすいという特徴があります。価格が安く、デザインも豊富です。

キッチンの実例

キッチンの種類について知識を得たところで、実際にどのようなキッチンがあるのか、実例を見てみましょう。

実例001 庭でバスケを楽しむ家(アイランド型)

まずは、「庭でバスケを楽しむプライベートスペースが魅力の家」です。

LDKを1室と考えてアイランドキッチンを選択。キッチンまわりの回遊性を確保することで、ロボット掃除機での掃除のしやすさも実現しています。

実例002 ザ・サーファーズハウス(アイランド型)

次に紹介するのが、マリンスポーツ好きにはたまらないアイデアが詰まった「ザ・サーファーズハウス」です。

広い作業域を確保するために、幅の広いワークトップを採用したアイランドキッチンを設置しています。観葉植物を飾れるほどスペースはたっぷりです。

料理をしながら好きな音楽も聴けるようにと採用した、スピーカー内蔵型のダウンライトもこだわりです。

実例003 設計士が暮らす快適な家(ペニンシュラ型・背面収納)

次は、設計士が自らの家族のために設計した「子どもの成長を見守りながら家族の絆を深める家」です。

キッチンはインテリアとしての美しさも強調できるように、継ぎ目のないL字カウンターを採用。横への広がりも感じさせてくれます。

ペニンシュラ型で、ダイニングテーブルと横並びにしているため家族との距離も近く、移動距離も短くて済みます。背面収納を設置しているので収容力も抜群です。

実例004 アメリカンスタイルにこだわった個性満載の家(ペニンシュラ型)

「アメリカンスタイルにこだわった個性満載の家」は、カリフォルニアスタイルとアメリカンヴィンテージを融合した家です。

室内はダークトーンの木目でまとめつつ、ステンレスのキッチンをセレクトし、インダストリアルな雰囲気を演出。キッチンを含めて統一感を出しています。

実例005 夫婦の心地よい距離感を楽しむ家(ペニンシュラ型)

夫婦の時間も一人の時間も楽しめるように設計されたのが「夫婦の心地よい距離感を楽しむ家」です。

フロアごとに世界観を変えていながら、全体を見渡すと統一感があるのもポイントです。中でもキッチンは、1つの家具として考えて、天然クオーツの風合いが美しいワークトップをセレクトしています。

広いカウンターとハイチェアでちょっとした軽食を楽しむことも。

実例006 パイン材の板張りが映える家(ウォール型・2列型)

「パイン材の板張りが映える家」は、パイン材を貼った板張りや無垢床が印象的な家です。

キッチンも木目が映え、空間全体のイメージが統一されています。

シンクやコンロは壁につけたウォール型で、作業カウンターを設置して2列型にしているのも特徴的です。

実例007 中庭のあるシンプルデザインな家(ウォール型)

シンプルでありながらスタイリッシュなLDKが特徴の「中庭のあるシンプルデザインな家」です。リビング、ダイニング、キッチンがそれぞれ中庭に接しています。

中庭に接するキッチン前面には、横長の腰窓が設けられており、手元が明るく料理がしやすいのも特徴です。

暗めな石目調の壁やガラスのパーテーションに、白を基調としたモールディングの壁やキッチンを採用。清潔感が際立つカラー構成となっています。

キッチンにこだわりたいならハウスジャパンで家づくり

キッチンは、単に食事を作る場所ではなく、家族の生活を支える場所です。1日に2回以上、数十分から数時間にわたって作業をすることになるので、過ごしやすさや居心地のよさ、作業のしやすさにもこだわりたいところです。

本記事では、キッチンのさまざまなタイプの特徴を紹介しました。タイプによってメリットやデメリットが異なるため、しっかりと把握した上で理想のキッチン探しをしてください。

なおハウスジャパンでは、これまでさまざまなタイプのキッチンを提案、提供してきました。丁寧にご要望を聞き、それを叶えるのはもちろん、家全体とのバランスも考えて、よりご家族にフィットするキッチンを提案させていただきます。気軽にお問い合わせください。

マーケティングチーム

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