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マーケティングチーム
アウトドアリビングとは、室内とつなげてリビングのように使える屋外空間のこと。アウトドアブームの影響もあり、自然や開放感を感じながら快適に過ごせるといった魅力があることから、注文住宅への導入を検討している方が増えています。
本記事では、アウトドアリビングを設置するメリットや注意点などを解説するほか、ハウスジャパンの建築事例も紹介します。アウトドアリビングが気になっている方、検討している方はぜひ参考にしてください。
ハウスジャパンは、1983年創業以来、地域に根ざした家づくりを通じて、お客様の「本当の思い」を丁寧に引き出し、心から豊かな暮らしを形にするパートナーです。
多彩なデザインラインナップを持ち、それぞれの家族のライフスタイルに寄り添った提案を。
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アウトドアリビングとは、室内空間とつなげられる屋外スペースのことです。具体的には、リビングや部屋の延長線上にあるテラスやデッキ、庭(前庭・中庭・裏庭)、バルコニーなどを指し、室内とつなげて1つの空間とすることもできます。
アウトドアリビングの魅力は、通常の屋外スペースよりも多目的に使えることです。例えば、食事やティータイム、くつろぎの時間を過ごせるオープンテラスのように使うことができます。また、ガーデニングや家庭菜園などの趣味を楽しむ場所、家族の団らんや仲間内でのパーティ会場などとしても活躍します。室内にいながら目が届く範囲にあるため、子どもやペットの安全な遊び場として利用している家庭もあります。
屋内と行き来がしやすいことから、通常の屋外スペースと比べると利用頻度が増えると考えられます。

アウトドアリビングがもう1つの特別な空間といわれるのは、ほかのスペースにはないメリットがあるからです。代表的な3つのメリットを紹介します。
アウトドアリビングは、リビングのように使える屋外の空間です。つまり、リビングにいるのと同じように過ごしながら、室内にはない開放感があります。
また、リビングにつなげた場合、通常の住宅よりもリビングが広く感じられるのが特徴です。例えば、15帖のリビングにあるテラスサッシを開けて屋外のテラスとつなげると、さらに広々とした空間に感じられます。
屋内と屋外をつなげるため、自然と一体になれるのもアウトドアリビングのメリットです。室内に心地よい風や穏やかな日差しが差し込むため、オープンカフェやオープンテラスのように自然を感じながらくつろぎの時間を過ごすことができます。
隣家が近い住宅密集地や狭小住宅などの場合は屋外とのつながりを感じにくいですが、アウトドアリビングを設けることで光や風などの自然の恵みを室内に取り入れることができるのです。
アウトドアリビングの特徴は、屋内と屋外がゆるやかにつながっていることです。リビングと中庭がつながっていると、例えば室内から食べ物や飲み物などを運んだり、トイレを行き来したりするのに楽という利点があります。
そのため、家族でアウトドアの雰囲気を楽しむのはもちろん、友人などを呼んでBBQをするのにも適しています。屋外で過ごしたい、屋内で過ごしたいというように、気分や意向によって使い分けられるのもアウトドアリビングならではの特徴です。

アウトドアリビングは1階のイメージがありますが、ほかにも設けられる場所があります。代表的な3つの場所について解説します。
アウトドアリビングをイメージした際に、最初に出てくる設置場所は1階ではないでしょうか。代表的なのはリビングに設置された掃き出し窓を開放して、テラスや庭などとつなげるプランです。
アウトドアリビングでガーデニングや家庭菜園をする場合は、咲き誇る花々をリビングから眺められます。また、室内からでも目が届きやすいため、子どもやペットの遊び場としても適しています。
アウトドアリビングを2階に設ける場合、広めの部屋や2階リビングを大きなバルコニーとつなげてアウトドアリビングとして使用することが考えられます。1階よりも眺望や日当たり、風通しがよいというメリットがあります。道路から室内が見えにくいため、プライバシー対策としてもおすすめしたいプランです。
屋外の雰囲気を楽しみながらランチを食べたり、ゆったりと読書や昼寝をしたりする際に利用するほか、夜間に星空や月を眺める場所としても最適です。普段は、洗濯物を干すスペースとして活用できるのも魅力です。
周囲からの視線が気にならない屋上を第2のリビングとして活用する方法もあります。夜景や昼寝を楽しむ場所として最適です。よりアウトドア気分を楽しみたい場合は、テントを張ってプチキャンプをするのもおすすめです。

アウトドアリビングの魅力について紹介しましたが、設置した後に後悔しないように注意点についても把握しておきましょう。
アウトドアリビングは開放感があるのが特徴の1つですが、周囲の目が気になると思う存分に楽しんで利用できません。そこでおすすめなのが、プライバシーを確保するためにルーバーやフェンスなどを用いて目隠しすることです。
前面の道路からだけではなく、隣家の2階から丸見えになっていないかも確認しましょう。植栽やブロック、塀など、目隠しするにはさまざまな方法がありますが、住宅の外観などと統一感を持たせるのもポイントです。
屋外では話し声が騒音や雑音として近隣に届いたり、BBQのニオイや煙によって迷惑をかけたりすることもあります。これらも考慮して、アウトドアリビングの位置やプランを構築しましょう。
アウトドアリビングは常に使う場所ではありませんが、使い勝手も考えて間取りを構成しましょう。どのようなシーンでアウトドアリビングを使うのか事前にシミュレーションしておくと、間取りを構成しやすくなります。
例えば、アウトドアリビングでBBQやティータイムを楽しむことを想定すると、出入り口の近くにキッチンを設置したほうが便利ですし、行き来しやすくなります。また、友人を呼ぶ機会が多いと想定される場合は、できるだけ短い動線にトイレ・洗面を設置するとよいでしょう。
屋外での時間が過ごせるアウトドアリビングですが、雨や暑い直射日光のため快適に過ごせないというのはよくある失敗例です。そのため、広さや利用目的に合わせて日よけを設置したり、あらかじめ屋根を設置しておいたりすることも検討しましょう。
日差しを遮るタープや開閉可能なオーニング、パラソル付きのテーブル&チェアセットなどもおすすめです。日陰を作り出せるので、開放感を保ちつつ、強い日差しや雨の日でもアウトドアリビングを利用できます。
また気を付けたいのは雨風対策です。置いているものが強風に吹かれて飛び、近隣の家を傷つけたり、道路を歩いている人に当たってケガをさせたりすることもあります。これらを未然に防ぐために、雨や強風対策にカバードポーチの設計も検討しておきましょう。
アウトドアリビングにはさまざまな活用方法がありますが、それらを快適に行うための設備も適切に設置しておきましょう。一例を挙げるとすればコンセントです。夜間にアウトドアリビングを使用する際はライトやランプをともすのに必要ですし、音楽をかけたり、ホットプレートなどの電化製品を使ったりすることもあります。コンセントがなければ行動が制限されることもあるため、アウトドアリビングでしたいことを想定して、適切な位置にコンセントを設置するようにしましょう。
また水道の蛇口や洗い場があると、子どもをプールで遊ばせたり、ガーデニングや家庭菜園をしたりする際、汚れてしまったアウトドア用品などを洗うのにも便利です。一方、春や秋冬などは寒さ対策も必要です。暖をどう取るのかも検討して、持ち運びができるストーブや温風器などをそろえるようにしましょう。
もちろん、これらの用具や道具をしまえるような収納スペースを設置しておくこともポイントです。
アウトドアリビングは屋外のため、特に夏は虫の発生に気を付けましょう。屋外とつなげるので、大量の虫が室内に入り込む可能性もあります。
虫対策としては、以下の方法が考えられます。
・金鏝仕上げやタイル仕上げにして雑草を生やさないようにする
・アウトドアリビングの周りに防草シートを敷く
・虫が嫌いなハーブ系の植物を植える
・虫よけ剤を定期的に使用する など
特にアウトドアリビングに芝生を用いる場合は、虫の発生を防ぐために万全の対策を行いましょう。日当たりが悪い場所や湿気が多い場所は虫の発生リスクが高まるため、そうした場所にアウトドアリビングを造らないのもポイントの1つです。
アウトドアリビングは、雨や風、紫外線を受けるため劣化しやすいというデメリットがあります。そのため、劣化に強い素材を選んだり、定期的なメンテナンスを行ったりする必要があることも覚えておきましょう。雨風に強いタイル貼りにするのが無難ですが、住宅との統一感などにも気を付けて選ぶことが重要です。
また、アウトドアリビングのような住宅に接続するデッキや、屋根・壁のあるデッキを設ける場合は、建築確認申請が必要になったり、建築面積に参入することになり固定資産税が高くなったりする可能性もあります。こうした法律についても、建築会社に事前に確認しておきましょう。
ハウスジャパンでは、さまざまなデザインの住宅を提供していますが、アウトドアリビングを設けた住宅も数多く手掛けています。今回は3つの建築事例を紹介します。

「カフェから学ぶ空間づくり アウトドアリビングのある家」は、「カフェのような暮らし」をテーマに建築した住宅です。家で過ごす時間が充実できるよう、テラスのあるカフェを参考に設計しています。

リビングやキッチンにつながるテラスがグルっと住宅を囲むような造りになっています。家族でカフェタイムや家庭菜園を楽しめるアウトドアリビングとして活躍しています。

日差しがたっぷりと室内に差し込み、開放感や空間の広がりも感じられます。ルーバーが目隠しの役割を果たしているのがポイントで、周囲の目も気になりません。

次に紹介するのは、青空に映える白を基調としたアメリカンスタイルの「白×ヴィンテージの家」です。無垢材デッキ付きカバードポーチをアウトドアリビングとして活用しています。
デッキはお子様の遊び場のほか、休憩スペースとして活用されています。子どもが遊んでいる姿を見守るのにも最適な空間です。

キッチン奥のドアは屋外のデッキにつながっています。勝手口としても使用できるので、買い物の荷物をそのままキッチンに運ぶのにも便利です。


最後に紹介するのは、「ナチュラルかっこいい」テイストをコンセプトにした「落ち着きのあるナチュラルテイストの家」です。おうちでのキャンプをイメージして、ウッドデッキを設けているのも特徴です。

奥行きのある軒下にウッドデッキを設けているので、直射日光が強い日や雨の日でも問題ありません。コンセントやライトなど必要な設備もあり、夜間も楽しめます。

ウッドデッキへはリビングとキッチンダイニングの2か所から出られるようになっています。天気の良い日にはペットと一緒に日向ぼっこをしたり、癒しのスペースとしても活用しています。
本記事では、アウトドアリビングに焦点を当てて詳しく解説しました。昨今のアウトドアブームもあり、気軽にアウトドア気分が楽しめるのが人気の理由のようです。遠出をしなくても自然を身近に感じられるため、おうち時間をより充実させることができます。
今回の記事ではメリットや注意点のほか建築事例も紹介しましたので、注文住宅に取り入れたいと考えている方は参考になったのではないでしょうか。
なおハウスジャパンでは、建築事例で紹介したようにアウトドアリビングを設けた注文住宅を数多く建築しています。知識やノウハウも蓄積しており、ご要望に即したご提案をさせていただきます。お気軽にご相談ください。